2023年11月7日、米国サンディエゴ 世界的な医薬品開発業務受託機関(CRO)であるCrown BioscienceとJSRライフサイエンス社は、本日、画期的なサービスであるOrganoidXploreを発表しました。この大規模なオルガノイドパネルスクリーニングプラットフォームは、頑健で再現性が高く、臨床的に関連性ある結果を記録的な速さで提供し、前臨床がん治療創薬を加速させ、がん治療開発のランドスケープを再構築するパワーを研究者に供与します。
患者由来オルガノイドの大規模なパネルのスクリーニングは、Crown Bioscience独自のアッセイレディ(AR)オルガノイド技術を用いて可能になります。AACR年次総会とANE国際会議2023で発表された最近のポスターは、従来の方法論であるフレッシュな状態で調製されたオルガノイドに対するアッセイレディオルガノイドの性能を実証しています。 この研究はOrganoidXplore™の有用性を立証し、以下の項目を明らかにしました。
- 頑健で高い再現性:アッセイレディメソッドもオリジナルメソッドも、複数のアッセイで一貫した高い精度を示しました。
- タイムラインの短縮とコストの削減:OrganoidXplore™は、標準的な方法と比較して、プロジェクトのスケジュールを3分の2に短縮しました。
- 信頼性と再現性のある薬物応答の比較:パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチンなどの標準的な薬剤で試験した場合、どちらの方法も細胞生存率(CTG)およびハイコンテンツイメージング(HCI)アッセイにおいて類似した結果を示しました。
OrganoidXplore™は、患者との関連性という点で、従来の2D細胞培養システムの限界を飛び超え、前臨床薬物スクリーニングにおける大きな飛躍を予感させます。オリジナルの腫瘍のゲノム的、形態学的、病態生理学的特質を正確に再現することにより、研究者は現在、広範な予測モデルに対してスクリーニングを行うことができます。結果はわずか6週間という短い期間で得られ、研究スピードは3倍に拡大され、高度なアッセイレディテクノロジーの頑健性と再現性が実現されます。
研究者は、包括的なFull Panelか、特定の目標に特化したKRAS Panelのいずれかを選択することができます。 Full Panelは現在、7つのがん適応症をカバーする50のオルガノイドモデルで構成されており、これらはコンパニオンPDX(患者由来異種移植)としても利用できます。KRAS Panelは特に4つのがん適応症を対象としており、25のモデルで幅広いKRAS変異をカバーしています。これらのモデルはPDXとしても利用可能であり、後続試験へのシームレスな移行を可能にします。
OrganoidXplore™は、全エクソームシーケンス(WES)やRNAシーケンス(RNAseq)を含む包括的な次世代シーケンス(NGS)特性と組み合わせることで、迅速なバイオマーカーの同定、関連性の高い作用機序の研究、適応症やモデルの選択、薬剤の別目的での利用の検討、患者層別化の改善を可能にします。
In Vitro担当上級副社長でCrown Bioscience Netherlandsの責任者であるLeo Price博士は、次のように述べています。「OrganoidXploreは、幅広い遺伝的背景と変異をカバーする多様なモデル選択を提供することにより、先駆的研究イニシアチブの厳しい要求に応えます。革新的なオルガノイド凍結保存技術の自動化とアッセイの自動化のおかげで、OrganoidXplore™の精度、スピード、再現性は他の追随を許しません。」
創薬を加速させることを使命として設計されたOrganoidXplore™の導入が示すように、Crown Bioscienceは腫瘍学研究の革新を推進するという取り組みを堅持していきます。
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