生体試料のゲノミクスおよびプロテオミクス解析のための高速で信頼性の高い次世代技術の出現は、がん治療に利用でき得る候補標的分子を数多く特定するのに有用です。しかし、これらの候補標的分子から実際に薬の標的として絞り込むには、細胞プロセスを分子レベルで深く理解することが必要です。
Crown Bioscience Lでは、包括的な手段を使って、各ターゲットの生物学的機能、およびそれに基づく薬理学的治療介入の可能性について決定しています。
RNA干渉(RNAi)により目的の遺伝子を特定してノックダウンすることは、ターゲットディスカバリーやその検証に有効な手段です。遺伝子ノックダウンは、低分子干渉RNA(siRNA)を用いて、細胞株中の目的の遺伝子を一過的に抑制することで実施します。
私たちは、目的の細胞にsiRNAを導入するために、様々な脂質系トランスフェクション試薬を使用するための専門知識を有しています。信頼性の高い当社システムとプロセスは、選択した標的遺伝子と、その遺伝子がコードするタンパク質の発現を著しく低下させることを保証しています。
哺乳類細胞における遺伝子の発現の増強は、分子クローニングによって達成することができ、目的の遺伝子をクローニングし、ターゲットバリデーションのために選択する細胞で高発現させます。
私たちは、野生型および変異型遺伝子(例えば、キナーゼを構成的活性化したり活性を失わせたりする変異遺伝子)を高発現させるために、様々な発現システム(プラスミドおよびレンチウイルスなど)を利用します。
安定した組換え細胞株の構築後、in vitro もしくは in vivoアセッイにより、過剰発現させた遺伝子の下流の効果をモニターすることができます。
リアルタイムPCR (RT-PCR) は、細胞株や組織における遺伝子発現の定量的に比較し、様々な遺伝子の発現レベルが特定の細胞表現型と関連しているかどうかを判断するために使用されます。Crown Bioscienceでは、RNAi技術と組み合わせてRT-PCRを使い、遺伝子発現の変化の確認も行っています。
Crown Bioscience では、選択した標的タンパク質のノックダウンや過剰発現の判定のため、Western Blot、Flow Cytometry、免疫組織化学、免疫蛍光法などの様々なアセッイを日常的に行っています。
検証され、よく特性化された細胞株由来の異種移植がんモデル、ヒト初代培養がん細胞(PrimePanel™)、および患者の腫瘍サンプルの独自のコレクションにより、in vitro での非臨床研究での知見を in vivo データと関連付け、臨床試験での患者の治療効果に反映することができです。
遺伝子機能を阻害する効果は、マウスで増殖させたがんを異種移植としてin vivo で、あるいはがん組織やがん由来の細胞懸濁液を使用してex vivo で評価することができます。目的の薬剤におけるがんの増殖に対する活性を直接測定したり、独自のモデルを用いてこの薬剤特有のバイオマーカーを調べたりすることができます。
レポーターアセッイは、転写因子の発現増強や核局在をモニターすることができます。転写因子が結合することで、レポーター遺伝子の転写・翻訳が可能となり、基質存在下で発光を測定することで、in vitro また in vivoで定量することができます。
in vitroやin vivoの特定の条件(例えば低酸素状態)をリアルタイムで測定したり、腫瘍の成長や転移を経時的に観察するためのレポーター遺伝子アセッイを多数提供しています。
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