同所腫瘍モデルは臨床的に適切な臓器特異的な腫瘍微小環境(TME)を提供し、皮下移植の代替となる前臨床試験の予測性を向上させます。腫瘍細胞を基の腫瘍の臓器特異的部位に移植して作成されるこのモデルは、原発巣の模倣となり、皮下移植よりも腫瘍、間質、免疫細胞の相互作用をより良く理解することが可能です。
これにより、自然転移を含む、よりヒト疾患に近い腫瘍の発生と進行の検出が可能となり、腫瘍後期の状態を再現することができます。したがって、同所性モデルは、次のような理想的な環境を提供します。
ルシフェラーゼで標識した腫瘍細胞の光学イメージングにより、生体内でリアルタイムに病状を追跡することが可能です。このような場合に、同所転移モデルは最も有効です。
図1:レンチウイルス導入によるルシフェラーゼ標識モデルの確立
ルシフェラーゼ標識が有効な in vivo モデルのコレクションは、非侵襲的に腫瘍の長期的な成長をモニターし、治療に対する腫瘍の応答をリアルタイムで追跡することができます。すなわち、時間とリソースを節約することが可能です。
下記のような最先端画像技術やプラットフォームを提供します。
同所性生物発光モデルのパネルにはシンジェニックおよびゼノグラフトの系統が含まれます。
表1: 利用可能な生物発光モデル (追加開発や、要望により開発可能)
がん種 | ヒト細胞株 (投与部位/方法) | マウス細胞株 (投与部位/方法) |
---|---|---|
脳 | U-87 MG-luc | |
胸部 | MDA-MB-231-luc* (MFP), MCF-7-luc (MFP) |
4T1-luc (MFP with mets to lung) |
ヘパトーマ | HEP 3B-luc | H22-luc, Hepa 1-6-luc |
肺 | A549-luc (i.v.) | |
多発性骨髄腫 | MM.1S-luc (i.tb), RPMI822-luc (i.tb.) |
|
卵巣 | A2780-luc (i.p.), SK-OV-3-luc (i.p.) |
|
前立腺 | PC-3M-luc* |
がん種 | ヒト細胞株 (投与部位/方法) | マウス細胞株 (投与部位/方法) |
---|---|---|
Leukemia | MV-4-11-luc (i.v.), Nalm6-luc (i.v.) |
|
リンパ腫 | Raji-luc (i.v.), Raji-PD-L1-luc (i.v.) |
|
多発性骨髄腫 | M.1S-luc (i.v.) |
がん種 Type | ヒト細胞株 (投与部位/方法) | マウス細胞株 (投与部位/方法) |
---|---|---|
肺 | A549-luc (i.v.) | |
胸部 | MDA-MB-231-luc* (i.c.) |
*クライアントライセンスが必要
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