米国、サンディエゴ - 2024年10月30日、JSR ライフサイエンスおよび日本の JSR 株式会社傘下の世界的医薬品開発業務委託機関(CRO)である Crown Bioscience は、Eurostars Myeloid SIGNATUREs(MY-SIGNATURE)プロジェクトの開始を発表しました。このイニシアティブは、前立腺がん、特に欧州において、年に約11万人が死亡原因となる転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に取り組むことが目的です。75万ユーロの助成金を受けたこのプロジェクトは、腫瘍内髄膜由来抑制細胞(MDSC)浸潤を最初に検出する新しい液体生検検査の開発に焦点を当て、がん治療における実質的な課題である治療耐性を克服する重要な役割を果たすことになります。

Crown Bioscience は、MYELO-SCAN テストを開発するためラドバウド大学メディカルセンターの専門知識を活用してこのプロジェクトの主要パートナーである Novigenix に参加しました。この液体生検技術は、革新的なトランスクリプトミクスバイオマーカーの力を活用し、患者の層別化を強化し、治療結果を推定30%改善します。MYELO-SCAN の臨床検証は2026年の第4四半期までに完了する予定で、CEマーク取得の重要なステップです。

このプロジェクトは、Crown Bioscience が既存の単細胞 RNA シーケンス技術を高め、Ex Vivo 患者組織(EVPT)プラットフォーム用の次世代シーケンス(NGS)パイプラインを確立する機会になります。この進歩は、mCRPC サンプルの細胞組成のより深い特徴付けを可能にし、精密医療の範囲を高めます。

Crown Bioscience は、腫瘍生検サンプルの単一細胞 RNA シーケンスの詳細な解析を行い、MDSC 特異的 mRNA を同定します。血液サンプルの免疫トランスクリプトミクス分析に特化した Novigenix の LITOSeek™ プラットフォームとラドバウド大学メディカルセンターの患者サンプルが寄与した成果の相乗効果で、このコンソーシアムはバイオマーカー発見における独自のアプローチを構築します。

最終段階では、mCRPC 患者のさまざまな治療応答の分析で新しいバイオマーカーパネルの予後徴候洞察の評価が実施されます。前立腺がん治療において早い段階で精度の高い介入治療の先例を設定する MYELO-SCAN テストの予測能力を完成させることが目標です。

Crown Bioscience の研究とイノベーション担当副社長である Ludovic Bourre 博士は、次のように述べています。「当社はこのコンソーシアムの一員であることを誇りに思います。このコンソーシアムは、革新的なソリューションを提供するという当社の取り組みに合致するだけでなく、前立腺がん治療を変革するための基盤を確立するものでもあります。mCRPC 患者の階層化と治療方法を改善することで、私たちは現在の患者ケアを向上させるだけでなく、将来の大きな進歩への道を切り開くことになります。」

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